ネットサーフィンオンリーのノートパソコンのCPUファンが以前から異常にうるさく、CPU温度が90℃を突破し熱暴走して動かなくなるので久しぶりに中を空けて掃除をしようと思う。
…しかし、ゴミらしいゴミもついておらず、どうやら原因は他にあるようだ。
タスクマネージャを起動し、余計なプログラムが動作していないか確認。CPU使用率も問題は見られない。と、なると原因として考えられるのはCPUとCPUクーラーの間の熱伝導グリス。
経年劣化で熱伝導率が低下し、熱を発散できないのだろう。
裏の蓋を開けてヒートシンクを外す。グリスが劣化…と思ったらグリスが塗られていない。
なんとアルミテープのような熱伝導シールが貼られていた!
一般的に熱伝導シールは熱伝導グリスより熱伝導性能が悪いといわれている。なぜならば固体であるがゆえに隙間なく密着することができないからだ。
と、いうわけ熱伝導シールを剥がし、熱伝導グリスを塗る。ここで塗ったのはサンワサプライで扱っている益多潤(TK-P3)。怪しい名前だが安くて沢山入っている。昔からの定番らしい。
塗り方はググると色々やり方はでてくるが今回は真ん中に適量盛りヒートシンクで押しつぶす方法。均等にまんべんなく塗る方法より簡単で道具いらずである。
分解した裏蓋を全て元に戻し電源を入れる。十数分間Youtubeの動画を再生してみたが熱暴走することもなく再生できた。CPUファンの動作もうるさくなく普通だ。CPU温度も70℃程度から上昇しなくなった。
今回グリスを塗り直したパソコンは某日本メーカーのBTOで、生産性を向上するために熱伝導シールを使っているのかもしれないが、やはりCPUの冷却はグリスだろう。固体で密着するには水道のパッキンのように柔らかさと、ある程度の厚みが必要だと考えると今回貼られていたシールは硬くて薄い(薄いのは熱伝導の関係でそうならざるを得ない)から真逆である。車のドレンパッキンのように圧着できるわけでもないので、隙間が空き空気の断熱層ができるのは明白だ。
修理や自作の際はめんどくさがらずにグリスをおすすめする。
0 件のコメント:
コメントを投稿